子宮外妊娠

【子宮外妊娠の体験談】術後の経過・手術入院費用

子宮外妊娠のため緊急の腹腔鏡手術により右卵管切除をした後の経過を記します。

当時は分からないことだらけで、現状も未来も全てが不安。身近な人にアドバイスをもらえるような話でもないため、ネットで自身の状況を検索し、似ている方の情報をあさっていました。

この先どういう風になっていくのだろう、どうしたらいいのだろう、何が原因なのか…。

ネットで検索しても、たまに同じ様に子宮外妊娠で卵管切除している方を見掛けるものの、その後の情報はなかなか見付けることができませんでした。

どなたかの参考になれば幸いです。

 

入院中

術後1日目

目が覚めると点滴袋が3つぶら下がっているのが見えました。その管は左腕に繋がっています。尿管がついたままなので思うように身動きも取れません。

しばらくすると看護師さんが来てくれて、歩行確認で歩くこともできたので尿管を外してもらえました(嬉しかった〜)。歩けても術痕の痛みをかばうように背骨は曲げた状態です。

術前から長らく続いていた出血は、術後1日目も変わらずありました。先生からは「手術が終わった今は気にすることはない」と言われました。

朝食は電動ベッドの背もたれを立て、自力で少しだけ10分粥と煮物等を口に運びましたが食欲はありませんでした。

その後、旦那さんが前日の手術直後に一人で聞いた術後面談の話を切り出しました。

手術直後、旦那さんは意識朦朧としている私に「手術して正解よ!黒い塊が詰まってた!」と励ますように教えてくれました。私はまだこの時点では術後の結果等は聞ける状態でもなく、旦那さんが一人で聞いてくれていました。

これからどんな話が出てくるのか予想がつかず、良くない話をされる気配を感じて不安になりました。

旦那さんは「先生から直接聞いた方が良いかも知れないけれど、(俺から)先に聞いておいた方が質問できることがあるかも」という切り出して教えてくれました。

「切った部分は黒い物が詰まってて、検査するみたい」本題はここからでした。

旦那さんは術中の写真を見せてもらっており「残った左の卵管の先がくっつていて丸っこかった(癒着していた)」と。「通常、卵管の先にはヒダがあるもの。卵管が通っているか注水して確認しようとしたけれど、水が漏れて確認出来なかったって。先生は不妊治療をするのも良いかもしれないって」と。

この話を聞いた時は状況を察するのに手一杯で、意味をよく理解できていませんでした。

時間は過ぎて夕方になり、おもむろにネットで高額医療費限度額に関わることや保険適用について、卵管に関することを調べ始めました。その時ザッと調べて目に留まったのが

●卵巣は主に右が機能する(私が今回失ったのは右。当時は信じていましたが、個人差があるという考えから今はこの情報が正しいと思っていません。)

●卵管が平坦(癒着している状態)だと妊娠し辛い

●左右の卵管を二度の子宮外妊娠で失う人もいる(再び手術するのが怖い。自然妊娠の可能性0になるということ)

●不妊治療は80~100万

これらの情報を見て絶望に似た気持ちとなり、術後面談を一人で聞いた旦那さんの気持ちや、ずっと病室にいてくれる旦那さんの姿、笑うと痛くなるお腹、お腹には大き目のカットバンが3つ。点滴を昨日からずっと繋がれ、少し心が滅入ってきていました。子宮外妊娠と診断される前後も泣いたことはありませんでしたが、ここで初めて泣いてしまいました。

そして今回、高額医療費限度額が適応になるので、旦那さんの扶養である私は旦那さんから職場へ限度額適用認定証の発行を依頼するようにお願いしました。

 

術後2日目

気付けば病院へ来て3日目。6時頃に看護師さんが来てくれて目覚めました。

幾分朝食が食べ易くなっていて、回復しているんだなぁと実感。

午前中に念願の点滴が外れました!丸1.5日ぶりに針が抜かれた…。そして2日ぶりのお風呂!傷口辺りが濡れるのは怖いけど、嬉しいのなんの。

この日の夜、仕事後に御見舞に来てくれた旦那さんから限度額適用認定証の依頼を終えたこと、発行までに少し日数を要することを教えてもらいました。

 

術後3日目

入院生活にも少し慣れてきて、この日もベットでよく眠れました。22時就寝、6時起床というなんとも健康的な生活。

午前中に看護師さんが来てくれて、明日行う血液検査結果を見て先生から説明があるとのこと。それが終われば退院できるらしい!早くて明日の午後、若しくは明後日!(思っていたより早い)

その後、ヨボヨボ歩きで病院の医事課へ向かい、限度額認定証の発行が退院時に間に合わない可能性がある旨の相談へ。快く対応して頂けて、何とか支払い時に適応してもらえそうとのことで一安心。併せて、担当者さんが概算費用を教えてくれました。

私の場合、手術・入院費は3割負担で約19万円限度額認定証があれば、年収に応じて金額に変動があるが7〜10万円になるとのことでした。

改めて日本の健康保険制度を有難く思うと同時に、高額医療費限度額という制度を初めて知り「こんな制度があったのか!!!」と衝撃を受けました。

この日もシャワーを浴びれてスッキリ。

 

術後4日目

9時前から採血と尿検査の後、内診があり「今は完全に生理中状態」と伝えられました。

そして、この時初めてお医者さんから術後、自身の身体にまつわることを聞かせてもらえました。「右卵管は切除。左卵管は(癒着しているので)子どもが出来にくいかも」と。また退院の時に詳しい説明があるとのこと。

自分のベッドに帰ったら、なんだかまた泣きそうになってしまいました。私は子どもを産めないかもしれない。今回の子宮外妊娠と手術の件を旦那さん以外には伝えていなかった(緊急手術になったこと、お互い地元を離れており親が県外であることも関係しています)私は、家族に伝えようか伝えまいか悩み始めました。多分、伝えないのも、伝えても良くない。何故なら嬉しい知らせではないから。どちらも良くないのなら、先もあるし、事実を伝えようか…。

シャワーが浴びれることがこの日も嬉しかったです。

夕方、内診とは別の先生から退院にあたっての説明がありました。病名は子宮外妊娠で決まり。病理検査の結果、悪性は確認させず(ホッ)。クラミジアも無し。子宮頚がん等の結果も問題無し。手術や卵管の写真も見せてもらえました。左卵管、確かにヒダはありませんでした妊娠し辛い可能性もあるとのこと(私の癒着状況的に、この伝え方はオブラートに包んだものなのだと後に感じました。先生の優しさだと受け取っています)。ベッドに帰って窓の外を見つつ、また少し泣いてしまいました。

夕飯に大き目の唐揚げ2つあることに感動!日々少しづつお粥が白米に近付いて行くより幾分嬉しかったです。食べ物の力って凄いんだろうなぁと実感しました。

 

術後5日目

入院生活6日目が退院日となりました。

毎日記していた体温表を見返し、ここで初めて生理中に体温上がるということかな?!と基礎体温の存在に気付きました。そして、体温測定の重要性を察しました。

まだ傷痕が痛んだり気になったりで術前の様には歩けないけれど、病院を出られたこと、久しぶりのスーパーに寄れたこと、何より久しぶりの我が家。嬉しかったです。

通院(術後23日目)

退院から18日目、久し振りに病院へ向かいました。

血液検査結果からhCGも正常に戻っていることが確認されて一安心。

退院後に自身で色々と検索していたことで少しは知識が付いたこともあり、先生に「病理検査の結果で何か分かったことはありますか?」と質問しましたが、「病理検査をしても卵管に子どもがいたかどうかといったような事は分かるものではないんです」という説明で、結局、悪性は見付からなかったという回答しかありませんでした。

他の方の病理検査結果ではもう少し個人の状況説明があった様な話も拝見していたので少し納得できませんでしたが、病院によっても差はあるのかなと自身を納得させました。

次に卵管の癒着にまつわる話をしてくれました。「両卵管に癒着が確認されました。過去にお腹がキューっと痛むことはありませんでしたか?」と。この時は急に過去の出来事を思い返すことができず、ただう〜んと考え込んでしまいました。

しかし、それから数日して、手術から4年程前に数分間、経験したことのない不思議な腹痛に襲われた日のことを思い出しました生理中ではありませんでした。あまりの痛みに救急車を呼ぼうかと思った程です(痛くてうずくまっていたので電話できる状態でもなかったのですが)。しかし、数分するとその痛みは嘘の様に消えました。その時期は仕事のストレスも凄く感じていて、当時の私はストレス性の腹痛か?便秘か?程度に思い、それっきりの出来事だったので気にも留めなくなりました。

この時の痛みが先生がおっしゃった「キューっという痛み」なのかは定かではありませんが、個人的にはこの痛みが該当していてもおかしくはないと思っています。自身でも卵管癒着に痛みが伴うものなのか検索してみたりしましたが、これといって情報は見付けられませんでした。

先生に「卵管の癒着は生まれつきということはないのですか?」と質問しましたが、回答の感じ的に卵管癒着は生後起こることなんだと思いました。

最後に先生は残った左の卵管状況を心配しての話題を切り出してくれました。「この病院ではできないけれど、県内にはいくつか不妊治療専門の病院があります。そこで検査をしてみたらいいかもしれません。術中に行なった通水確認は、残った左卵管采に癒着が目視確認できたので、通常卵管造影検査で使用する専門の道具ではないもので水が通るか確認しています。水の流し方が良くなかったのか何度か確認しても通水確認はできませんでした。専門病院の卵管造影検査で卵管に液体を流すことで、結果的に卵管の通りをよくすることもあります。」と。いくつかの病院名を教えて下さり、必要であれば診断書も書くと言ってくれました。

一方の私は、まだ不妊治療の段階まで考えられておらず、卵管造影検査というのも初耳だし、また病院へ行くのも気後れする状態で、ただ先生のお話を聞いているので精一杯でした。そして、先生の心配してくれている表情から、自身はそういう状況なんだと感じ、私を思って色々と説明して下さる先生に感謝しました。

術後の通院はこの1回切りで終わりました。

 

手術入院費用

手術入院費用はこの日支払い予定となっていました。

高額医療費限度額(収入に応じて金額に差が出てきます)が適応となり、私の場合は腹腔鏡手術+入院費全て込みで約117,000円でした。

医療保険に加入していたので、後に申請して保険金が支払われ、実際の負担金はなかったようなものです(毎年保険金を納めているので、過去の支払いが一部返ってきたような感じですが)。

手術入院費用の請求書を見ると、10割負担だった場合は約100万だということが分かりゾッとしました…。

 

術後1ヶ月

傷口の痛みはなくなり、普通に生活できるようになっていました。退院後はいつも同じ様なこと(子宮外妊娠の件)を検索していました。

また、自身の気を紛らわせるようにパートを始めました。実際パート先の方はほとんどの方にお子さんがおり、休憩時間はお子さんの話も多く、初めは皆さんの話を聞いているだけで悲しくなり悩んだりもしましたが、時間が経つとそうは感じなくなりました。

頭の片隅では、先生に勧められたように不妊治療の病院へ行かなければと思っていましたが、なかなか腰が重く、旦那さんの「焦ることないよ」という言葉に甘え、安心し、気を紛らわすかの様にできるだけ仕事を入れてもらって忙しく過ごしていました。

 

術後3ヶ月

自然妊娠に期待しつつ、病院で行なっていた基礎体温を自宅でも付け始めましたが、少しすると基礎体温に一喜一憂する自分に疲れ始めました。

後に3ヶ月間続けましたが、心労とこの期間で自身の体温傾向を知ることができたと感じて毎朝の計測をやめました。

 

術後の身体の変化

この頃、身体の変化に気付きました。というのも、ここ2年程あった生理2日目のお腹の激痛がなくなっていたのです。自宅でこの激痛に襲われる時は痛みから逃げるように眠って過ごしていました。それが、右卵管切除後は一切ありません。

お医者さんに説明を受けた訳ではないので、勝手な自論ですが、一説に生理痛はどこか良くない部分があることで起こるという話も拝見しました。数年前までほとんどなかった生理痛がいきなり酷くなった私は、その激痛を感じ始めた頃には何かしら問題を抱えていたのだと今となっては思っています。

残っている左卵管にも癒着がある状態なので、右卵管を切除したから生理痛がなくなったというのはおかしいとも思います。しかし、自身としては毎月の気絶しそうな激痛がなくなったので、子宮外妊娠による卵管切除にはなりましたが、自分の抱える問題が一つ改善できたとポジティブに考えるようになりました。

 

術後4ヶ月

これまで今回の件を旦那さん以外には伝えていませんでしたが、私が自身の親族に子どもの件について言われた厳しい言葉に傷付いたことを機に、自分の両親へ報告する流れとなりました。

私は伝えて良かったと思えています。実際、母から何度も検査するように勧められた結果、不妊治療の病院へ行く決心がつきました。

 

術後1年後(現在の状況)

私はこの手術から1年後、体外受精を行なっている最中です。

ただ、子宮外妊娠になったとしても、個人の状況は様々に異なるはず。子宮外妊娠を経験しても、後に自然妊娠・出産されている方の情報を多く見掛けました。

私は子宮外妊娠の手術をした時点で両卵管采の癒着が確認されていました。その後の不妊治療クリニックで行なった検査結果等も見た上で、体外受精を決意しています。

この1年、Instagramに溢れる友人の子どもの投稿を見ては、可愛いと思うと同時に羨ましい気持ちと辛さから距離をとるようになり、Instagramはやめることにしました。ネガティブな気持ちを招くものは避け、ネガティブな気持ちを招く原因(=不妊治療)と向き合い、今出来ることをやって行こうと決めました。

また別途、不妊治療のカテゴリーで卵管造影検査等についても記していきたいと思います。

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やまぴ
やまぴ
ブログ初心者のアラサー主婦「やまぴ」です! 【子育て × 節約 × 旅行 × 映画】不妊治療(IVF)→0歳子育て中。 お得意情報にアンテナはってます。 旅行は47都道府県、14カ国。 映画観賞400作品以上。